【今回のテーマ:ノマド・メンタリティを培う】
今朝、レバレッジ・マネジメントの本田 直之さんの記事を東洋経済オンラインで拝読。『30代で始める「ノマド・トレーニング」』というタイトルで、大きくうなずける内容だったのでご紹介までに。
30代で『ノマド』としてやっていけるだけの基盤を培おう、という内容の記事。ちなみに、ノマドとはなんぞや、というところで、記事の筆者はこうコメントしている。
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ノマドとは、働き方というよりは生き方です。「会社を辞め、モバイルを駆使してカフェで仕事をすること=ノマド」というイメージが独り歩きしている感もありますが、私の考えはまったく異なります。
「自由でオルタナティブな働き方」を含めたライフスタイル全般を指すもの、それがノマドではないでしょうか。それゆえに組織に属していてもノマドライフを送っている人はいますし、フリーランスであっても制約が多い「縛られた生き方・働き方」をしている人もいます。
何を選ぶかは個人の自由なのですから、どちらが良い・悪いではなく、自分に合った生き方・働き方を、それぞれが自分の意思で選ぶ時代が来ていると感じています。
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(出典:「ノマド=カフェで仕事」ではありません、一部抜粋。
http://toyokeizai.net/articles/-/11771)
最近年代別のビジネス本が多いみたいだが、個人的にも30代はかなり重要なのではなかろうか、と感じている。人生最初の20年は多くの場合が親のサポートの中で生きているため、初めて自分で生きた10年の結果が見えてくるのが30代。仕事を初めて10年が経ち、それぞれが違う道を歩き始めていると感じる中で、自分はどうしていきたいか。自分の能力や限界も見えてくる。中だるみも始まる。そういう中で一念発起というか、これから30年も頑張るぞー!と思えるためには、自分の中で(他人任せではなく自分で)新しい風を吹かせることが必要になってくるような気がする。
ただ、『攻め』と同時に『守り』も重要になる。だから、この記事の『マルチキャリアに挑戦する』というのは理にかなっていると思えた。そういうことを考え始めると、自分には何が足りないかを考える機会にもなる。新しいことに挑戦しようと思えば、何となく同じことをしてしまう『ルーチン』も改めなければならない。
記事でも書かれている通り、『自分の市場価値を知る』というも重要なポイントだと思う。以前、自分をフリーエージェントと考えた方が現実に合っている、と書いたことがあるが、特に海外で生活していると『誰のどのようなニーズに応えられるか』と『自分が何をしたいか』の擦り合わせで転職先や仕事内容、そして待遇が決まってくる。転職という機会がないと社内人事の評価で報酬が決まっていくので、なかなか外部から見た自分の価値、というのが分かりにくいと思う。だから確かに転職サイトに登録することで誰がどのような面で自分を評価してくれるか見えてくるので面白いのではないか。
その点を意識していると、やりたいことをやりたい放題にやるのではなく、少し付加価値が出るような方向へ動くよう意識するようになる。加えて履歴書の書き方に対するフィードバックもある。私も過去に経験があるのだが、どれだけ『この分野は希望していない』、と主張しても、自分が過去経験がある一定の職種ばかりから声がかかることがあった。そうなると、①他の部分を強調することで希望している分野へのアピールを強める、あるいは②『やっぱりそこを売るしかないかねぇ』と考えを変える、という対策ができる。②を選んでも、同じ分野で同じことをするのではなく、少しアピールの仕方を変えて違う形で花咲くことを狙う『軌道修正』も可能だと思う。
この記事を読みながらついでにぼんやり考えたのは、これからの世代には、多分『定年』という考え方がなくなるんだろうな、ということ。80まで生きるようになることを考えると、65歳で定年となっても15年も仕事なしで生きていくというのは場合によっては経済的に厳しいだけではなく、何もしないには長過ぎる。そうなると定年という発想よりも、経済的に退職出来る人は仕事を辞めるが、仕事を継続するという選択もできるのでは。働き続ける選択をする可能性もあると考えると、若いうちから倒れてしまうような働き方や女性が結婚や出産を理由に働きづらくなる環境ではまずいのではないか、と思う。右に倣えの働き方をしていると、死ぬまで働けない。
ただ、残念ながら自分の世代では環境が大きく変化するとは思えない。そうなると少しでも状況がいい会社に移ることを目指すとか、個人レベルで対応していくしかない。乗り切っていくには、この記事にあるように、30代で出来る軌道修正やアクセルの踏み込みはしておいたほうがいいということなのだろう。受け身という選択肢はなさそうだ。腹をくくるしかないみたいだな~。
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【参考記事】
30代で始める「ノマド・トレーニング」
(レバレッジ・マネジメントの本田 直之さんの記事、東洋経済オンライン 2012年11月22日付)
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