2012年10月29日月曜日

Write There Write Now(2012/10/23):見えたナリ!


【今回のテーマ:見えたナリ!】

今日、いつも通り今住んでいるコンドミニアムのジムに行った。といってもこれ自体が結構なやる気を要する。エレベータで屋上階に上がり、ビルとビルの間の空中橋を渡り、天井プールの脇を通り、隣の塔に入り込み、エレベータで下り、中庭のプールサイドを歩いてまた別のビルに入り、そこからエレベータで上がってやっとジムですよ、という、移動だけで数分かかる作業。空中の橋と中庭を歩くとき、モワッと暑い空気に触れ、『あ~、温かいな、今日も♩』と思うわけです。年中寒いロンドンから年中暑いシンガポールへの引っ越し。熱気との最初の5分の触れ合いは、今のところ、毎回「♩」がつくぐらい心が弾む。

…と、ここまで苦労して行ったジム。なのに我が特等席のトレッドミルが修理中。「ぬぅ!?」と謎の音を発した後、はっと修理のおじさんの存在に気づく。しょうがないから隣のあれ、空中でこぎながら走るマシン?を利用。コイツのこと、全然好きじゃないし、名前さえ知らない。調べてもやらない。とあたかも「嫌い、嫌いも好きなうち」的な発言をマシンに向かって頭の中でしながら、走り始める。

うーん、何だかリズム崩された気分である。しかし、いつもと違う筋肉を使うことはよろしいことのはず。修理は20分で済むということだったので、20分がんばろう。

そうやって走り始める。多少動きがぎこちないのではないか、と、勝手に自意識過剰にも思う。は~、早く終わってくれ、20分。いつもと同じ音楽でも、違う筋肉を使うと何だか歯車が噛み合ない。頭の中でも変な筋肉を使っている気がする。

「今日は、負けだな。」

勝手に敗北宣言をしたとき、頭の中でモクモクモク~と入道雲が立ちこめて、入道雲がガッツポーズ。バックグラウンドに青空が。

イカン、やっぱり頭の中でおかしい筋肉が働いている。

そうだ、少し、仕事のことを考えよう、仕事だ、仕事。集中、集中。そうすれば20分なんてすぐだ…。

というわけで、いつもは自分に甘い私だが、ちょっと厳しい質問を問いかけてみる。

Analyze + Summarize、今後どうするのさ?
何が売りなわけ?
読者、離れつつない?
もっとガンガン書くべきじゃない?
お金にならなくてもいいわけ?

そもそも、私でなくても日本プラス2カ国経験者なんて、結構いるじゃん?
駐在さんとか、一度海外に出たら海外組になるっていうし…。」

と自分を責め始めると、自己保存本能が動き始め、

…ハッ!

と、ここで今日の気づきがあったわけです。

『個として飛び出すグローバル(仮)』。(すぐタイトルから考える私に、今、絶対Y氏が読んで爆笑していると思います。)

日本の会社に所属しての海外組は結構多い。中には大きなお金を動かしている人たちもたくさんいる。エリートと言われる人たちだ。
10年ひとつの(外)国にずっと住んでいる、その国のベテラン日本人の方もたくさんいる。現地情報は彼らの方がずっと詳しい、ローカルエクスパートと言われる人たちだ。

でも他のカテゴリーにはノマドもいる。ピンでこれだけ海外を住み渡り歩いて結構普通に仕事をしてきた人は少ない。そう考えると、勝手にひとりで外に飛び出した人が、そこで活躍していくには何が必要か、どんな壁や挫折があるか、(どういう面白みがあるか、)そういうことならそこそこの自信を持って語れるような気がする。(ただ、「良い子は真似をしないように…」という話になってしまってはしょうがないが、そこはモノは言いようということか。)

一度、知り合いにこう言われた。「やっぱり海外に来るには、駐在じゃないとね。」
その時は何となく軽く傷ついたものの、本心はそれにも大きくうなずける。だから、出来る限り、守られた駐在で海外には行きましょう。

ただ、生き方や人生で選択を迫られるタイミングは人それぞれ別で、私のようにもう少し戦略的に生きようと決意するタイミングが遅かった場合(しかも結局それ以降も決して賢く生きてこられたわけでもないタイプなのだが)は生き抜くしかない、というサバイバルと化する。結果、だんだん「馬力」とか「根性」とかそういうレベルで力が付くことになる。そういう道ことを選んだ人はこういうことを考えた方がいいですよ、ということは伝えられるかもしれない。

それをどういう形で具体化するか(できるか)はまだ分からないものの、「今日は負けたな。」から「今日もひとつ頑張るか~。」に気持ちが切り替わった。勝手に与える意味付けでも、いいじゃないか。人財教育コンサルタントの村山昇さん(面識はないもののブログを読ませていただいている方です)の「『決意』が人を最も元気にする」(下記リンク)を実感した瞬間だった。

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【関連記事】
『決意』が人を最も元気にする(人財教育コンサルタントの村山昇さんのブログより)
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