2013年10月23日水曜日

『グローバルに活躍できる子供を育てるには?』という質問について考えてみる②

(前回につづく…)


少し話を戻して、グローバルに活躍するためには、大人になったときにどれだけ思考回路や文化的価値観を理解し、違いを見抜けるか、ということなのではないかと思う。ただ理解したり見抜けるだけでも多分60〜70点で、そこで共存していくには、共通項を見出だしていけるか、という事になるのだと思う。

『じゃあ親としてどうすればいいのか?』と聞かれる。そんなこと私に聞かないでもっと専門家に聞いてほしい、とも正直思うが、自分への反省点も含めて私が親になるまでにやりたいこと、という観点でいくつか以下に挙げる。


①親としてもっと世界の価値観を知る。

日本では『外国=アメリカ』というぐらいアメリカの影響が非常に強いと感じるが世界は広い。だから、例えばアメリカ帰りの研究者の本ばかりではなくてアジア研究者、中東研究者や欧州研究者など、幅広い人の意見を読んでみるというのがてっとり早い。
この本や記事はどういう経歴の人が書いたのか、ということを少し意識してみると、これも面白い。

例えば、小論文の書き方で本で『これはいい!』と思う本は、しばしばフランス文学者に書かれたもの。それはフランスがディベートの国で、フランス(あるいはヨーロッパの)の文系の高校生は哲学の授業を受け、『笑いとは』『生きるということ』というような日本人に言わせれば『マジですか?』というテーマで論文を書かされる。そういう事を知っている日本のフランス文学者は、こういう大きいテーマで議論できる日本人を育成したいと切に願うのではないだろうか。

もっと熱心な勉強家の人は、ギリシャ哲学、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教などや歴史本など、もっと価値観や世界観の源泉となっている宗教観や哲学に関する本を読むとよいと思う。あるいは小説が好きな人は世界文学全集を読むとか、楽しみながら文化に触れることもできる。


②親として、もっと日本を理解する。

歴史、文化に加え、日本的発想を理解し、子供に不意打ちで質問を食らっても(笑)説明ができる。日本人は日本の事を知らない、と外国では言われるし、私自身もなんて無知なんだと自分に嘆いてしまう。『グローバル』に関わるテーマを研究する方たちも自国を知る事の重要性を説いているので、これはやって損はない、絶対間違いないと思う。

ただ、日本文化を理解するというのでも、日本の本を読んでいると正直きりがないと思ったこともある。どれを読んでいいか分からず、本屋をうろうろしてしまうという方に個人的におすすめできるのは、ライシャワーの『Japan: The Story of A Nation』。幼少を日本で過ごしたハーバード教授として名高いが、実はフランスの国立東洋言語大学(ラングゾー、Langues O')でも日本語と中国語を勉強するなど、いろんな角度から日本を研究してきた学者だと思うし、何よりも分かりやすいと思う。加えて、日本を知る外国人の多くがこの本を読んでいるので、『ライシャワーに書かれていたが』と言うと、『オー、私も読みました』とその土俵で話を進められるというメリットもある。


③子供に日本だけが活躍の場ではないとそれとなく教えてあげる。

私が外国へ出て行く抵抗感がなかった理由は、きっと両親が私が生まれる前にフランスに住んでいたことの影響はあると思う。『ふーん、この人たちでも外国に住めるのか』、と一気に心理的バリアは撤去された。でも親は別に特に『外に行け!』と言わなかった。というよりも、高校生のときに私が大学は米国留学するといったら全面拒否、学部レベルはダメ、お金は出さないと全否定。ふてくされた私は大学時代は空き缶を蹴っていたが、結局フランスでの大学院留学はサポートしてもらった。大人になった今では、その判断の理由が少しは理解できる。でも『行ってもいいんじゃない?』とオプションは頭にインプットしてくれたと思う。

でも外に出てみるか、と考えるようになった本当のきっかけは、小学生の時に外交官の子供だったスペイン人のおばさんに『あなたは世界に出て行くんだから(『行きなさい』、ではなく)』と常々言われたからだ。子供の頃、親の言う事なんてよく聞いてない。でも部外者の彼女は会うたびに小学生の私にそう言ってきていたので『あ、世界って別に普通に出て行けるものなんだ〜♬』と私も刷り込まれて、そのうちまんまと信じるまでになっていた。だから行きなさい!というよりも、オプションとして考えられる、『行ってもいいんじゃない?』と教えてあげるのがちょうどいい案配だと思う。別に海外に行くも行かないも、最終的にはその子の願いや夢によるものなのだから。


④英語以外の外国語を勉強させてみる、あるいは親が勉強してみる

もし語学的センスのある子供であるならば、中国語でもいい、フランス語でも、アラビア語でもいいと思うから、英語以外の外国語の基礎を勉強するチャンスを与えてみるのはどうだろう。語学は思考と深い関係性があり、基礎を知るだけでも、センスがある人は『こんな風に考えるんだ』、など、少し違うものを見始めると思う。親も語学を勉強していると、大人でも勉強するものなんだ、と押しつけではない形でツールを持つ重要性を何となく理解してもらえるかもしれない。(それにヨーロッパに来ると3カ国語話せる、あるいは理解できる人なんてゴロゴロいる。)


…などと、思う事を4つ挙げてみたが、勉強熱心な親である方からの質問が多いので、彼らの意欲に沿う回答をしてみた。正直、こんなつまらない記事を読むぐらいなら、世界の名著を読んだ方が良いとも思うが、参考になればこれ幸い。

2013年10月19日土曜日

『グローバルに活躍できる子供を育てるには?』という質問について考えてみる①

長いこと海外生活をしている人は、きっとよくこう質問されると思う。

『どうしたら子供をグローバルに活躍できるように育てられるだろうか?』

私もそのような質問を受けることがあり、これまでは適当に『うーん難しいねえ、
どうだろう』と答えていたが、最近しつこく考えを迫られることがあったので
少し考えてみた。

まず、質問をよく理解してみよう。

『グローバルに』『活躍』とはどこを差すのだろう?
海外のトップ校を主席で卒業し、そのまま現地でエリート化する
(ローカルあるいはグローバルエリート)

日本のエリート校を日本で日系企業に勤務し、海外転勤し本社に栄転する
(日系大手企業のエリート)

あるターゲット国、市場でスキルを生かして活躍すること(ローカル
エキスパートを目指す)

複数か国に『流れ』ても平気な人になる(かなり漠然としているが、
『結果グローバルノマド』)

などなど

話をよくよく聞くと、多くの場合が1や2狙いであるようにも思えるが、
それは自身が留学や海外勤務を経験している人からの質問が多いからかも
しれない。同時に最近感じるのは『日本は将来どうなるか分からないから
逃げ道を与えておきたい』という思いもあるようだ。

私自身よりもより参考になりそうな周囲の例を見て分析すると、上記3種類
の中で活躍している人に関して確実に言えることがある。それは、海外で
活躍出来る人は、日本でも確実に活躍できるタイプの人材であること。
スキルがある、専門性がある、ノレッジがある、人望がある、人脈がある、
馬力がある、ひとりでも努力できる、などなど。日本にいても必要な成功の
要素がうまくブレンドされている方が多い。それは起業家でも、企業エリート
でも、ジャーナリストでも、料理人でも言える。だから海外で活躍の前に、
まずはそもそも活躍出来る人材を育てると考えた方が良さそうだ。

私は子育ての専門家ではないので、幼少期に英才教育を行うなど、
そういう教育方針や理論の中で何が効果的なのかは分からない。
これが一番効果的、というものがあるのかも分からない。

ただもう少し大きくなってからの事を考えると、中学生以降の留学はしない
よりはする方が子供の世界を見たいという意欲を促進することになるとは思う。
だからきっといいのではないかな、といつも言う。
(ただ話を聞くととんでもないホストファミリーに受け入れられた語学留学の
話も聞くので、教育面でも生活面でもきちんとした環境が提供される受け入れ先を
選ぶことは重要だと思う。)
でも早ければ良いとも限らないし、単に留学しましたと履歴書に書ける、
というだけのものであればどれほど効果があるのかも不明瞭だ。

でも、そういうのは、tacticsに過ぎない気もする。

本当に活躍していくためには、自分が選んだ行き先で、どれだけそこに住む人たちの
価値観や思考法などを理解しているかということだと思う。それを本で知識として
習得するか、現地入りして肌で吸収していくかは人それぞれだが、根本的にはそれが
出来る人が活路を見出していけると思う。

こういう話を読んだことがある。(本のタイトルは忘れてしまい、メモを取って
いなかったので詳細は多少あやふやだが、ポイントは理解してもらえると思う。)

ある児童心理学研究者が、研究の一部としてアメリカ人の子供、日本人の子供、
中国人の子供など、文化圏の異なる複数か国の子供たちにこう質問したという。

『君は家族と遠く見知らぬ町に来た。車で来たので場所は全く分からない。
そんな時、家族とはぐれてしまって、一人になってしまった。君ならどうする?』

日本人の子供の多くは『警察に行き、両親の名前を伝え、迎えに来てもらうのを待つ』
と答えたという。

対し、アメリカ人の子供は『まずは道行く人にスーパーまでの道を聞いて、店で地図を
買って、家までの帰り道を教えてもらう』と答えたという。

確か対象は5歳児だったと思う。それでここまですでに思考回路が異なるのかと
非常に分かりやすい例で、とても印象的だった。ちなみに中国人の子供の回答も
確か大人を捜して安全を確保することに動いた内容だった。

個人的にはヨーロッパ人の子供中東の子供はどう考えたのか知りたかったが本には
なかったので残念。

この5歳児が学校へ行き、それぞれこのような基本的な思考回路や欲求を育まれ、
大人になる。そう考えたときに多文化理解の面白味も見えてくると思う。

余談だが、複数以上の思考回路、文化的価値観、欲求を完全にインターナライズする
ことは難しいともされているようだ。バイカルチャー(2つの文化を生きる)ことが
せいぜい、トライカルチャー(3つの文化を生きる)は難しいという意見もあるよう
だし、サードカルチャーチルドレン(親とは異なる文化圏で生まれ育つ、いわゆる
移民が多く当てはまる)は文化的なジレンマを感じるとか、アイデンティティ面での
葛藤は多く研究されている。こういうのもまた面白いなと思う。

(次回につづく…)

2013年10月16日水曜日

一周年、おめでとう。

よくよく考えると、ブログを開始してから一年が立った。ぼーっとしていたら祝い遅れてしまった。イカン、イカン。9月1日だったのに〜。

…と、半年ほど休んで起きながらも白々しくまた開始する自分の横着さに呆れながらも、ノラリクラリでも続けることに意義がある、というのが趣旨ということで許していただきたい。優しいリーダーばかりで良かった。
しかしあっという間にもう10月。こんなに早く一年が過ぎるなんて、そりゃあドンドン年取るわけだ。

そろそろ今年もお決まりの手帳移行の儀式…。うひひ。

…なはずなのだが、実は今年はすでに8月に移行済み。

というのは、最近は無印良品でも学生向け(?)に8月から9月までの手帳が出ている。正直1月スタートが気持ちはいいものの、仕事の関係で結構来年の4月ぐらいまでは予定を決めていかなくてはならないため、別の手帳を持ち歩くのが面倒くさい。それで結局早めの移行。

(ちなみに、現在カッコいい3年手帳を探し中。持っているだけで仕事が出来ると思われそうなアイテム、求む。あと、『ここの会社は確実に同じ手帳を売り続ける』というものならなお良し。こうなればモノにも頼って何が悪い?!開き直りの私にオススメがある人はぜひ連絡ください。)

今回移行したのは、以下。

●『カビの生えた成功体験は捨てる。』
これは2011年からの持ち込し。もはやこれはカビが生えるまで持ち込したい。

『腹をくくれ!!』
Exit strategyではなくCommitment strategyを持とう。逃げ腰はイカン!

『白でもない、黒でもない、グレーを許容しよう』
Ambiguity toleranceを高めましょう。まあそんなに急いで価値判断しないで。

そう、この『急いで価値判断しない』、というのは実は相当重要だと思う。国際人になりたいなんて難しそうな目標を持つよりも、この適当力(別称:まいっか力)を高めることの方がはるかに応用性が高い。

なんて、また脱線して熱くなってきたのでもう少し言うと、『どうやったら子供を国際人に育てられるか』なんて難しいことを考えるとのはやめにしよう。そんなこと、10数年海外に住んでるんだからって聞かれても答えられない。子供に何をしてあげられるかではなくて、親としてまいっか力を高める方が根が明るいまいっか力が高い子供を育てられて、彼らはきっといろんな意味で違いに許容力の高い大人になるに違いない…。

(…ということが正しいかは不安があるので、これからは海外で活躍されている方にもいろいろとお話を聞いて確認します。)

(ちなみに、まいっか力は決して鈍感力と同意語ではないのでお間違えなきよう。)

今年の移行からも、2013年の10ヶ月もいろいろ悩ましい一年であったことを分かっていただけると思う。ガンバレ、ワタシ。
しかしあっという間にもう10月。こんなに早く一年が過ぎるなんて、そりゃあドンドン年取るわけだ。
そろそろ今年もお決まりの手帳移行の儀式…。うひひ。

…なはずなのだが、実は今年はすでに8月に移行済み。

というのは、最近は無印良品でも学生向け(?)に8月から9月までの手帳が出ている。正直1月スタートが気持ちはいいものの、仕事の関係で結構来年の4月ぐらいまでは予定を決めていかなくてはならないため、別の手帳を持ち歩くのが面倒くさい。それで結局早めの移行。

(ちなみに、現在カッコいい3年手帳を探し中。持っているだけで仕事が出来ると思われそうなアイテム、求む。あと、『ここの会社は確実に同じ手帳を売り続ける』というものならなお良し。こうなればモノにも頼って何が悪い?!開き直りの私にオススメがある人はぜひ連絡ください。)

今回移行したのは、以下。

●『カビの生えた成功体験は捨てる。』
これは2011年からの持ち込し。もはやこれはカビが生えるまで持ち込したい。

『腹をくくれ!!』
Exit strategyではなくCommitment strategyを持とう。逃げ腰はイカン!

『白でもない、黒でもない、グレーを許容しよう』
Ambiguity toleranceを高めましょう。まあそんなに急いで価値判断しないで。

そう、この『急いで価値判断しない』、というのは実は相当重要だと思う。国際人になりたいなんて難しそうな目標を持つよりも、この適当力(別称:まいっか力)を高めることの方がはるかに応用性が高い。

なんて、また脱線して熱くなってきたのでもう少し言うと、『どうやったら子供を国際人に育てられるか』なんて難しいことを考えるとのはやめにしよう。そんなこと、10数年海外に住んでるんだからって聞かれても答えられない。子供に何をしてあげられるかではなくて、親としてまいっか力を高める方が根が明るいまいっか力が高い子供を育てられて、彼らはきっといろんな意味で違いに許容力の高い大人になるに違いない…。

(…ということが正しいかは不安があるので、これからは海外で活躍されている方にもいろいろとお話を聞いて確認します。)

(ちなみに、まいっか力は決して鈍感力と同意語ではないのでお間違えなきよう。)

今年の移行からも、2013年の10ヶ月もいろいろ悩ましい一年であったことを分かっていただけると思う。ガンバレ、ワタシ。そろそろ今年もお決まりの手帳移行の儀式…。うひひ。
…なはずなのだが、実は今年はすでに8月に移行済み。

というのは、最近は無印良品でも学生向け(?)に8月から9月までの手帳が出ている。正直1月スタートが気持ちはいいものの、仕事の関係で結構来年の4月ぐらいまでは予定を決めていかなくてはならないため、別の手帳を持ち歩くのが面倒くさい。それで結局早めの移行。

(ちなみに、現在カッコいい3年手帳を探し中。持っているだけで仕事が出来ると思われそうなアイテム、求む。あと、『ここの会社は確実に同じ手帳を売り続ける』というものならなお良し。こうなればモノにも頼って何が悪い?!開き直りの私にオススメがある人はぜひ連絡ください。)

今回移行したのは、以下。

●『カビの生えた成功体験は捨てる。』
これは2011年からの持ち込し。もはやこれはカビが生えるまで持ち込したい。

『腹をくくれ!!』
Exit strategyではなくCommitment strategyを持とう。逃げ腰はイカン!

『白でもない、黒でもない、グレーを許容しよう』
Ambiguity toleranceを高めましょう。まあそんなに急いで価値判断しないで。

そう、この『急いで価値判断しない』、というのは実は相当重要だと思う。国際人になりたいなんて難しそうな目標を持つよりも、この適当力(別称:まいっか力)を高めることの方がはるかに応用性が高い。

なんて、また脱線して熱くなってきたのでもう少し言うと、『どうやったら子供を国際人に育てられるか』なんて難しいことを考えるとのはやめにしよう。そんなこと、10数年海外に住んでるんだからって聞かれても答えられない。子供に何をしてあげられるかではなくて、親としてまいっか力を高める方が根が明るいまいっか力が高い子供を育てられて、彼らはきっといろんな意味で違いに許容力の高い大人になるに違いない…。

(…ということが正しいかは不安があるので、これからは海外で活躍されている方にもいろいろとお話を聞いて確認します。)

(ちなみに、まいっか力は決して鈍感力と同意語ではないのでお間違えなきよう。)

今年の移行からも、2013年の10ヶ月もいろいろ悩ましい一年であったことを分かっていただけると思う。ガンバレ、ワタシ。…なはずなのだが、実は今年はすでに8月に移行済み。
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『腹をくくれ!!』
Exit strategyではなくCommitment strategyを持とう。逃げ腰はイカン!

『白でもない、黒でもない、グレーを許容しよう』
Ambiguity toleranceを高めましょう。まあそんなに急いで価値判断しないで。

そう、この『急いで価値判断しない』、というのは実は相当重要だと思う。国際人になりたいなんて難しそうな目標を持つよりも、この適当力(別称:まいっか力)を高めることの方がはるかに応用性が高い。

なんて、また脱線して熱くなってきたのでもう少し言うと、『どうやったら子供を国際人に育てられるか』なんて難しいことを考えるとのはやめにしよう。そんなこと、10数年海外に住んでるんだからって聞かれても答えられない。子供に何をしてあげられるかではなくて、親としてまいっか力を高める方が根が明るいまいっか力が高い子供を育てられて、彼らはきっといろんな意味で違いに許容力の高い大人になるに違いない…。

(…ということが正しいかは不安があるので、これからは海外で活躍されている方にもいろいろとお話を聞いて確認します。)

(ちなみに、まいっか力は決して鈍感力と同意語ではないのでお間違えなきよう。)

今年の移行からも、2013年の10ヶ月もいろいろ悩ましい一年であったことを分かっていただけると思う。ガンバレ、ワタシ。というのは、最近は無印良品でも学生向け(?)に8月から9月までの手帳が出ている。正直1月スタートが気持ちはいいものの、仕事の関係で結構来年の4月ぐらいまでは予定を決めていかなくてはならないため、別の手帳を持ち歩くのが面倒くさい。それで結局早めの移行。
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今回移行したのは、以下。

●『カビの生えた成功体験は捨てる。』
これは2011年からの持ち込し。もはやこれはカビが生えるまで持ち込したい。

『腹をくくれ!!』
Exit strategyではなくCommitment strategyを持とう。逃げ腰はイカン!

『白でもない、黒でもない、グレーを許容しよう』
Ambiguity toleranceを高めましょう。まあそんなに急いで価値判断しないで。

そう、この『急いで価値判断しない』、というのは実は相当重要だと思う。国際人になりたいなんて難しそうな目標を持つよりも、この適当力(別称:まいっか力)を高めることの方がはるかに応用性が高い。

なんて、また脱線して熱くなってきたのでもう少し言うと、『どうやったら子供を国際人に育てられるか』なんて難しいことを考えるとのはやめにしよう。そんなこと、10数年海外に住んでるんだからって聞かれても答えられない。子供に何をしてあげられるかではなくて、親としてまいっか力を高める方が根が明るいまいっか力が高い子供を育てられて、彼らはきっといろんな意味で違いに許容力の高い大人になるに違いない…。

(…ということが正しいかは不安があるので、これからは海外で活躍されている方にもいろいろとお話を聞いて確認します。)

(ちなみに、まいっか力は決して鈍感力と同意語ではないのでお間違えなきよう。)

今年の移行からも、2013年の10ヶ月もいろいろ悩ましい一年であったことを分かっていただけると思う。ガンバレ、ワタシ。(ちなみに、現在カッコいい3年手帳を探し中。持っているだけで仕事が出来ると思われそうなアイテム、求む。あと、『ここの会社は確実に同じ手帳を売り続ける』というものならなお良し。こうなればモノにも頼って何が悪い?!開き直りの私にオススメがある人はぜひ連絡ください。)
今回移行したのは、以下。

●『カビの生えた成功体験は捨てる。』
これは2011年からの持ち込し。もはやこれはカビが生えるまで持ち込したい。

『腹をくくれ!!』
Exit strategyではなくCommitment strategyを持とう。逃げ腰はイカン!

『白でもない、黒でもない、グレーを許容しよう』
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そう、この『急いで価値判断しない』、というのは実は相当重要だと思う。国際人になりたいなんて難しそうな目標を持つよりも、この適当力(別称:まいっか力)を高めることの方がはるかに応用性が高い。

なんて、また脱線して熱くなってきたのでもう少し言うと、『どうやったら子供を国際人に育てられるか』なんて難しいことを考えるとのはやめにしよう。そんなこと、10数年海外に住んでるんだからって聞かれても答えられない。子供に何をしてあげられるかではなくて、親としてまいっか力を高める方が根が明るいまいっか力が高い子供を育てられて、彼らはきっといろんな意味で違いに許容力の高い大人になるに違いない…。

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今年の移行からも、2013年の10ヶ月もいろいろ悩ましい一年であったことを分かっていただけると思う。ガンバレ、ワタシ。今回移行したのは、以下。
●『カビの生えた成功体験は捨てる。』
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『腹をくくれ!!』
Exit strategyではなくCommitment strategyを持とう。逃げ腰はイカン!

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Ambiguity toleranceを高めましょう。まあそんなに急いで価値判断しないで。

そう、この『急いで価値判断しない』、というのは実は相当重要だと思う。国際人になりたいなんて難しそうな目標を持つよりも、この適当力(別称:まいっか力)を高めることの方がはるかに応用性が高い。

なんて、また脱線して熱くなってきたのでもう少し言うと、『どうやったら子供を国際人に育てられるか』なんて難しいことを考えるとのはやめにしよう。そんなこと、10数年海外に住んでるんだからって聞かれても答えられない。子供に何をしてあげられるかではなくて、親としてまいっか力を高める方が根が明るいまいっか力が高い子供を育てられて、彼らはきっといろんな意味で違いに許容力の高い大人になるに違いない…。

(…ということが正しいかは不安があるので、これからは海外で活躍されている方にもいろいろとお話を聞いて確認します。)

(ちなみに、まいっか力は決して鈍感力と同意語ではないのでお間違えなきよう。)

今年の移行からも、2013年の10ヶ月もいろいろ悩ましい一年であったことを分かっていただけると思う。ガンバレ、ワタシ。●『カビの生えた成功体験は捨てる。』これは2011年からの持ち込し。もはやこれはカビが生えるまで持ち込したい。
『腹をくくれ!!』
Exit strategyではなくCommitment strategyを持とう。逃げ腰はイカン!

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Ambiguity toleranceを高めましょう。まあそんなに急いで価値判断しないで。

そう、この『急いで価値判断しない』、というのは実は相当重要だと思う。国際人になりたいなんて難しそうな目標を持つよりも、この適当力(別称:まいっか力)を高めることの方がはるかに応用性が高い。

なんて、また脱線して熱くなってきたのでもう少し言うと、『どうやったら子供を国際人に育てられるか』なんて難しいことを考えるとのはやめにしよう。そんなこと、10数年海外に住んでるんだからって聞かれても答えられない。子供に何をしてあげられるかではなくて、親としてまいっか力を高める方が根が明るいまいっか力が高い子供を育てられて、彼らはきっといろんな意味で違いに許容力の高い大人になるに違いない…。

(…ということが正しいかは不安があるので、これからは海外で活躍されている方にもいろいろとお話を聞いて確認します。)

(ちなみに、まいっか力は決して鈍感力と同意語ではないのでお間違えなきよう。)

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Ambiguity toleranceを高めましょう。まあそんなに急いで価値判断しないで。

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なんて、また脱線して熱くなってきたのでもう少し言うと、『どうやったら子供を国際人に育てられるか』なんて難しいことを考えるとのはやめにしよう。そんなこと、10数年海外に住んでるんだからって聞かれても答えられない。子供に何をしてあげられるかではなくて、親としてまいっか力を高める方が根が明るいまいっか力が高い子供を育てられて、彼らはきっといろんな意味で違いに許容力の高い大人になるに違いない…。

(…ということが正しいかは不安があるので、これからは海外で活躍されている方にもいろいろとお話を聞いて確認します。)

(ちなみに、まいっか力は決して鈍感力と同意語ではないのでお間違えなきよう。)

今年の移行からも、2013年の10ヶ月もいろいろ悩ましい一年であったことを分かっていただけると思う。ガンバレ、ワタシ。『白でもない、黒でもない、グレーを許容しよう』Ambiguity toleranceを高めましょう。まあそんなに急いで価値判断しないで。
そう、この『急いで価値判断しない』、というのは実は相当重要だと思う。国際人になりたいなんて難しそうな目標を持つよりも、この適当力(別称:まいっか力)を高めることの方がはるかに応用性が高い。

なんて、また脱線して熱くなってきたのでもう少し言うと、『どうやったら子供を国際人に育てられるか』なんて難しいことを考えるとのはやめにしよう。そんなこと、10数年海外に住んでるんだからって聞かれても答えられない。子供に何をしてあげられるかではなくて、親としてまいっか力を高める方が根が明るいまいっか力が高い子供を育てられて、彼らはきっといろんな意味で違いに許容力の高い大人になるに違いない…。

(…ということが正しいかは不安があるので、これからは海外で活躍されている方にもいろいろとお話を聞いて確認します。)

(ちなみに、まいっか力は決して鈍感力と同意語ではないのでお間違えなきよう。)

今年の移行からも、2013年の10ヶ月もいろいろ悩ましい一年であったことを分かっていただけると思う。ガンバレ、ワタシ。そう、この『急いで価値判断しない』、というのは実は相当重要だと思う。国際人になりたいなんて難しそうな目標を持つよりも、この適当力(別称:まいっか力)を高めることの方がはるかに応用性が高い。
なんて、また脱線して熱くなってきたのでもう少し言うと、『どうやったら子供を国際人に育てられるか』なんて難しいことを考えるとのはやめにしよう。そんなこと、10数年海外に住んでるんだからって聞かれても答えられない。子供に何をしてあげられるかではなくて、親としてまいっか力を高める方が根が明るいまいっか力が高い子供を育てられて、彼らはきっといろんな意味で違いに許容力の高い大人になるに違いない…。

(…ということが正しいかは不安があるので、これからは海外で活躍されている方にもいろいろとお話を聞いて確認します。)

(ちなみに、まいっか力は決して鈍感力と同意語ではないのでお間違えなきよう。)

今年の移行からも、2013年の10ヶ月もいろいろ悩ましい一年であったことを分かっていただけると思う。ガンバレ、ワタシ。なんて、また脱線して熱くなってきたのでもう少し言うと、『どうやったら子供を国際人に育てられるか』なんて難しいことを考えるとのはやめにしよう。そんなこと、10数年海外に住んでるんだからって聞かれても答えられない。子供に何をしてあげられるかではなくて、親としてまいっか力を高める方が根が明るいまいっか力が高い子供を育てられて、彼らはきっといろんな意味で違いに許容力の高い大人になるに違いない…。
(…ということが正しいかは不安があるので、これからは海外で活躍されている方にもいろいろとお話を聞いて確認します。)

(ちなみに、まいっか力は決して鈍感力と同意語ではないのでお間違えなきよう。)

今年の移行からも、2013年の10ヶ月もいろいろ悩ましい一年であったことを分かっていただけると思う。ガンバレ、ワタシ。(…ということが正しいかは不安があるので、これからは海外で活躍されている方にもいろいろとお話を聞いて確認します。)
(ちなみに、まいっか力は決して鈍感力と同意語ではないのでお間違えなきよう。)

今年の移行からも、2013年の10ヶ月もいろいろ悩ましい一年であったことを分かっていただけると思う。ガンバレ、ワタシ。(ちなみに、まいっか力は決して鈍感力と同意語ではないのでお間違えなきよう。)
今年の移行からも、2013年の10ヶ月もいろいろ悩ましい一年であったことを分かっていただけると思う。ガンバレ、ワタシ。今年の移行からも、2013年の10ヶ月もいろいろ悩ましい一年であったことを分かっていただけると思う。ガンバレ、ワタシ。

2013年10月1日火曜日

ファッション雑誌からの脱線:『Otherness』について考える。

今日、かなり久しぶりにファッション雑誌を購入。いつもは仕事上ビジネスマガジンや科学系の雑誌を読む事が多いので、広告を買っているような雑誌はいかがなものかと思う一方で、まあまあ時にはね、こうオシャレなものを見た方がいいんじゃない?ということで、分厚いのを3冊とりあえず購入。

そもそも今時誰が紙版の雑誌を購入するんだ…とは思いつつも、結構ヘビーな雑誌たちをドサッとソファーに投げ、PukkaのAfter Dinnerハーブティーを作り、お気に入りのBodumの保温マグカップに入れて飲む。

ペラ。ペラペラ。

まずはBazaarの2013年10月号から。今月号は『The Beauty Issue』とのこと。ビューティーからほど遠くなっている私にぴったりではなかろうか。ふむふむ。別冊子になっている『Bazaar Beauty Hot 100』。

Best 1は『Creme de la Mer』のThe Moisturizing Soft Cream。ザ・モイスチャライザーですな。

ちょっと気になったのは、RODINの『olio lusso』。最近顔がカサつくんです。これも加齢ってやつか。あとは雑誌に挟まっていた高級デパートLibertyの別冊の広告雑誌にあったMario Badescu Skin Careの『Drying Lotion』。もともと甘いものは苦手だったのが、最近時々チョコレートを食べるようになると、なんと年甲斐もなくニキビが出来るようになってしまい、ついでに仕事が忙しくなるとあごニキビ!『こいつらを寝ている間に本当にやっつけてくれるのであれば安い買い物なはず』と熱い眼差しを向けてしまう。

嬉しいことに、いくつか私も良しとするものがあったが、その中でも高得点だったのは『Aqua di Parma』の香水『Aqua Nobile』が取り上げられていたこと。3種類あるユニセックスのもので、香水好きの人にはどれもオススメ。街中で香りがすると思わず振り返るほど好きです。

などなど、まあそんな感じで写真が多いものをわざわざ価格まで確認しながら舐めるように読みすすめる。でも活字好きの私には、ファッション雑誌なんて大して読むところないよなー、なんて思いながらも本誌の記事もちゃんと読んでいると、ある記事にこんな表現があった。

『The power for otherness』。

Othernessとは要するにother/differentであるということ、という意味。

ファッションは流行を取り入れることこそ正しいような印象があるが、もともとはOthernessを求める、人と違う格好を取り入れる(シャネルのスタイル、プラダのバックパックなど)ことこそがファッションの原点なんだ、という内容の記事だったが、でもこの記事自体よりも、この『Otherness』という言葉が何だかとても心に残った。

当然英語としては意味が分かるが、ふと、そういえば日本語では何というんだろうと思い、調べてみた。でも『違っていること、異なっていること』ということしか出てこず、しっくりした名詞がない。

そこから少し話がずれて、じゃあ『Togetherness』(togetherであること)ってなんだろう?と思うと、『連帯感』『一体感』という日本語がある。じゃあ『Twosome(twoであること)』は?となると、『2人組』っていうちゃんとした日本語がある。

この『Otherness』という言葉だけがしっくりした日本語が出てこないのが、何となく日本であるような気もした。多分日本ではそれを『外』という漢字で表現していたのかな。『外部の人間が、、、』とか『外人』とか。『内』と『外』という対比で、『自』『他』とは違うレベルの比較。『自』も『他』と近しい立ち位置で『内』入りを目指す、それが日本的な発想か。

もう少し脱線して、『Belonging』も調べてみた。『belongしている』という意味の日本語が好きそうなこの言葉には『帰属』という固い訳が出てきた。

でも、そこには『安心できる関係で感じる幸福』というまさにビンゴ!な訳もちゃんと記されていた。『内』の中にも『Other』がある、そんな海外生活の中で時折感じる『belonging』を、『幸福』という名詞で汲み取ってくれたことに、なんだかホッとした。

はあ、これで安心して後の2冊もじっくり読める♬

2013年2月12日火曜日

個として飛び出すグローバル (2013/02/12):【渡航後】【キャリア】『at will』契約


【今回のテーマ:At Will契約について考える】

国によって異なるが、海外市場で働く際に心構えとして持っておくといいのが、就職は『at will』契約であるということ。

日本では、まだまだ転職のリスクが高いと考える人も多い上、最初から転職を念頭においている人は少ないようだ。ビジネス系雑誌でも例えば『ローカルスタッフはすぐ転職する』とため息をつく日本人駐在員、というような記載があったりするが、それも日本での会社への忠誠心という考え方から来ているのだと思う。

決してそれが悪いとは言うつもりはない(その点は以前も記事に書いた)が、一般的に海外市場では事情が異なる。基本はお互い満足している間だけ雇用関係が成立する、という『at will』契約が中心だ。(※『at will』契約については検索すればたくさんコメントがあるので、ここでは省略させていただく。)

そう聞くと、雇用される側に不利なように聞こえるかもしれない。確かに雇われる側が守られているかどうかとどちらとも言えない。(とはいっても一般的に育てた社員を解雇して新しい社員を育て直すことはロスが大きいので、企業が解雇を振りかざして社員を脅す、というようなことは無い。そういうことはパワハラなどで違法となる国がほとんどだ。)

ただ、だから、自分のスキルはいかほどかを常に意識することが重要になる。一生同じ会社で働くことが前提ではないので、いつかは自分で次を探して行くことになるからだ。

そうである場合の心構えとして考えておきたいことは、例えば以下のようなことだ。

1)自分は汎用性があるスキルを身につけているか?
各企業に独特の仕事のやり方があるのは当然だ。ただ、例えば自分がしていることは他社にも存在する職務内容か、やっていることの中で何が汎用性が高いことか、などをしっかり見極めることが重要だ。仕事のアサインメントにおいても、引き受ける際のタスクの価値判断のひとつとして、この点を押さえておきたい。

2)ポジションタイトルは、外部から見て分かりやすい内容か?実際の職務と一致しているか?
転職することを前提でいると、他社や人材コンサルタントなどから見ても分かりやすいポジションタイトルの方がヘッドハンティングの可能性が高い。もっと言えば、マネジャーポジション以降は一定の経験があると見なされるため、仕事の声がかかり始める。だからポジションタイトルは重要だ。一人でも自分の下で働くスタッフがいれば、マネジャーやリーダーなどというポジションをリクエストすべきだ。また、社内だけで通用するような、日本に多い『営業一課』のようなタイトルは最悪だ。一課の意味するところが外部には分からない。あるいは、社内でのみ通用するポジション名は分かりにくい。自分のタイトルがそのような不明瞭なものではないか、そして実際やっている職務内容と一致しているかは契約書をサインする際、また職務内容が変わる時に人事担当と擦り合わせをする必要がある。

3)自分はファンクショナルスペシャリストなのか、あるいはジェネラルマネジャーを目指すのか。
日本では係長、課長、部長、本部長、などというように、ジェネラルマネジメントのポジションが中心だが、海外では専門分野で活躍を目指し、マネジメントとは別のルートであるファンクショナルスペシャリストという考え方がある。とはいっても上に行けば部下もいるし、人や組織の管理はあるので、マネジメントを放棄しているというわけではない。ただ、専門性を売りにするのであれば、その分野に直結する知識や経験が重視される。だからブレないキャリアの方が好まれる。あるいは価値の高いブレであることを意識する必要がある。同様に、ジェネラルマネジャーを目指すのであれば人やタスクの取りまとめをする役割に積極的に手を上げるとか、早いところマネジャーというタイトルを獲得することが重要だ。

『at will』契約は必ずしも不利ではない。契約が自分に見合わないと感じた時に、契約の交渉が出来るからだ。会社が必要な人材と見なせば、多少なりとも条件の改善が期待できる。ただ、すべてを年俸としての金銭的な見返りではなく、例えばもっとトレーニングを受ける機会を与えてもらう、産業コンフェレンスに参加させてもらい人脈を築くなど、総括的に人材としての価値が高まるものを交渉するのも手だ。

一方でドライな関係であると言えばそうでもある。周りには『私はこれだけしかしないよ』という態度の人も多い。そのような中で、自分自身はどう考えるのか。周りと同じように『これだけしかしません派』になるのか、会社の目標に照らし合わせながらも自分自身でも目標を持ち、自己実現を目指すか。『流されない』生き方は職場でも大事だ。

私はこれを選択する。

『ぶれない生き方』などという表現があるが、一歩一歩、『I choose to ….』という表現で考えていくと分かりやすいかもしれない。私もやっと最近になり大人としての知恵が付き、迷いが生じると『自分は何を選ぶのか?』と意識するようにしはじめた。結局はそういうことなんじゃないかな。



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2013年1月20日日曜日

個として飛び出すグローバル (2013/1/20):【渡航前】【心構え】くじけそうになったときのことを前もって考えておく

【今回のテーマ:くじけそうになったときのことを前もって考えておく】


これは最近になってアドバイスするようになったこと。『とりあえず、くじけそうになった時にはこうする、っていうのを考えておいたらいいよ。あの歌を聞くとか、こういうスポーツをするとか、部屋を片付けるとか。』

別に国内にいたって思いっきりくじけそうになることは多いにある。ただ、海外にいると周りにサポートシステムがないため、『くじけそう』から『暗闇に迷い込む』ように気分が急降下してしまいがちだ。やけ酒して暴れるという元気があるならまだしもいいが、軽い鬱状態になる人もいる。だから、最初から、くじけそうになったときにどうやって自分を励ましていくかを考えておくとよいと思う。

そういう私も、これまで特にくじけ対策はしてきてなかったが、迷っていると思うときは、何となく手帳を持ち出して、迷う前は何考えてたっけ?と今年の目標やその他の走り書きを眺める。

加えて、実は最近になってくじけそうになったらこれを思い出そう、という歌を決めた。KANの『最後に愛は勝つ』だ。
この歌のことは、長いことすっかり忘れていた。それが、暇なときに見漁った『情熱大陸』で、出演していたモデルの杏が『最後に愛は勝つ』のカバーをレコーディングをしていたシーンがあったのだ。それで何となく歌詞を振り返っていたときに、ああ、何だかこの曲の軽さが非常に心地いいなあと思った。自分なりに紆余曲折、いろんなことをくぐり抜けたから分かるのか。多少大げさに聞こえるかもしれないが、大人になって昔読んだ小説を読んでその価値がやっと理解できたと思えた気分だった。

もっとカッコいい曲を自分の激励テーマ曲にしてもいいが、結構ストレートで最終的にはそこそこいい加減な性格、そのくせ頭でっかちにいろいろと考えがちなので、こういうトーンの曲がいいだろう、と。母親に『え?人生楽なんて言って育てたつもりないけどな~♩』とさらりと言われたあの日の夕焼けのことをぼんやり思い出しつつ、とりあえずそういうことにした。

とはいっても、私は歌が下手なので、歌うわけではなく、歌詞を思い出し、まあ人生いろいろあるさ、と思うわけだ。あれこれ考えて頭でっかちになりやすいところを、敢えてシンプルに行こうではないか、と。自分にとってはそういうような意味付けだ。

大抵こういうことで自分は落ち込みやすい、というのが分かってくれば、その状況が起きた瞬間に『おっとっと』、と思う。『危ない、危ない、また転げ落ちるところだった』とか、自分でつぶやきながら(←怪しい?)、早めに挫折を切り上げよう。正直、くじけやすい人は、ポケットサイズの『くじけ手帳』を作るぐらい、自分なりにああいう時はこうしよう、というネタ帳を持つべきだと思う。これさえ持っていれば、何が起きても大丈夫、と安心材料になる。こんなところでも自己分析は役に立つものだ。そういえば、ボーイスカウト手帳(※弟のです)が言っていた。『備えよ、常に。』

日本にいても、海外にいても同じことだが、耐えなければならない試練というのは必ずある。ただ、最近思うのが、表面的には非常に重要な試練に見えても、自分の人生という長い目で見たらそれほど価値がないこともある。それに耐え方というのはいろいろとあって、適当に耐える程度で良いこともあるし、真剣に本気で耐えることが必要な場合もある。また、自分がどうでるかで大きく状況を変えられる試練だってある。

例えば、上司のいじめは人生にとっては価値は低いし、転職すれば大きく状況解決に導ける、など。その場にいるときは、毎日が試練に見えるが、実際は単に幼稚な上司に付き合って時間を無駄にさせられているだけと考えられるかもしれない。そう考えると、いい加減に耐えるか、あるいはきっぱりとその場から離れるか、などと対応策が見出せる。

試練を耐える時の力加減は自分の人生への意味合いと比例しなければ、耐え損だ。だから、気持ちの急下降を避けるためにも、自分の目標を中心にどこまで悩むか考えた方が良い。私も最近はそう考えるようになってきた。

『え~、この件に関しましては、とりあえず一晩やけ酒、2日目二日酔いで不機嫌/体力消耗、3日目はしょうがないからしぶしぶ対策を講じはじめ、4日目にはひらめきが訪れ、5日目にはトンネルを抜けた気分、6日目の私は先週とは別人よ』とでも、多少ふざけた悩みプランを持つ。数日間、グダグダ、メソメソする余裕も必ず含めよう。そうすると、『さて、グダグダもしたし、次はどうしよう?』という風に気持ちの上でも納得がいく。

ついでに言うと、新しい国に来た矢先の愚痴やグダグダ、メソメソは、なるべく日本人の友達と共有しよう。

日本では、比較的『弱みの共有』が許される。『飲ミニケーション』のように、夜、会社の愚痴を言い合うことで、みんなで気持ちを整理し、新たな明日を迎える、そういうことが普通に行われる。もちろん居酒屋で暴れ、上司を罵倒したら別だが、多少鬱憤晴らしをすること自体は容認され、コミュニケーション、信頼構築の一環と捉えられる。

ただ、弱みの共有がポジティブに受け入れられない文化もある。より個人主義で『和』を重んじるというよりは個を尊重する文化では、悩んだ結果の共有(私はああしたい、こうしたい、I have a dream.)を強調することの方が、『こいつはやる気があっていい』『ポジティブな影響を受けられる』と、人間関係、サポートシステム構築を促す場合もある。十分親しくなってからではないと、弱みを見せない、そういう文化の人の前で自分のイメージを崩すようなことは、特に職場などではネガティブだ。

だから、悩みをある程度自己処理できることは非常に重要だ。方法は何でもいい。自分の悩み方を良く理解し、対策を先に考えておこう。

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