2012年10月29日月曜日

Write There Write Now (2012/10/29):3の波


【今回のテーマ:3の波】

先日、『個として飛び出すグローバル』というタイトルまでは考えついたことを書いたが、オーストラリア旅行中もこのタイトルが頭から離れなかった。

帰国して、まずは念のため、『どこかの誰かのパクリじゃなかろうか』、とグーグル検索してみた。が、どうやらそれらしきものはヒットせず。しめしめ、とりあえずはこのタイトルを使わせてもらおう。
(ちなみに、この検索で「キン肉マンの技一覧」が結果に出て来たのはなぜだろう…。)

少し話はずれるが、私は空港が大好きだ。学生時代も実家と東京の往復や、海外に住んでからも帰国や出張など、海外渡航を一人ですることが多かった。今いる場所と目的地の間の、なんだかとてもニュートラルな場所で、心は目的地、体は現在地、という環境。そこでなぜだか毎回『結局のところ自分が一歩踏み出すしかない』という謎のやる気が出て、何かしら新しい一歩なり決心なりにつなげることができる。今回も移動中あれこれ考え事ができたのも、私の中での『空港』の意味付けのおかげだと思う。

今回は、12年振りに再会した友達のおかげで、当時の自分を思い出し、ここ12年を少し振り返ることができた。
考えてみると、30になった後、『10年ひとむかし』という言葉の意味がやっと分かるようになった、と私は周囲に熱く語っていた。私の場合は、2000年当時の経験のおかげで自分は10年間転がり続けることができた、ということ。そもそもビジネス系じゃなかった私という石を拾ってくれた当時の上司がいて、『ま、どうなるか分からないけどとりあえず転がしてみるか~』、と思ってポイッと投げてくれたことが、まずはひとコロ、にコロコロ、と進んで行くきっかけとなったと思っている。私にとっては会社という環境がとても新しかったし、やる気のある人が周りにいてくれたおかげで、大学生なのに会社で働くなんて、少し大人になった気分がした。感謝、感謝。

そこから転がりだして12年。『転がる石にコケはつかない』、なんて大嘘だ。打撲するは、骨折するは、やけどするわ、本当にコケなんて可愛いものじゃない。まあしかし、どうにかそうやって傷つきながらも転がりながら最近思うのは、その中にある『3の波』。

要領がいいのか悪いのか、私の場合は大抵、『ホップ・ステップ・ジャンプ』と、3ヶ月でひとつのサイクルがあり、これを1年の間で4回繰り返す、完全に四半期決算系だ(コーポレートに長くいすぎたか…)。そして今回振り返ってみて気づいたのが、だいたい3年で一回転するサイクルで進んで来ている。というと、10年ひとむかしではなく、より正確には『9年ひとむかし』あるいは『12年ひとむかし』なのかもしれない。

もちろん、ジャンプしたときにずっこけることもあるので、必ずしも上向きに進んでいるというわけでもなく、時々振り出し近くまで戻ることもある。ただ、自分の生き方の波のようなものの大まかなルールが分かると、『あ~、今はホップ中だし』『ステップで踏ん張ろう』『そうか、ジャンプでずっこけちゃったのね』『今期は赤字決算、来期がんばりましょう』などと、気持ちの上での処理が楽になる。こういうことに気がつくようになり、歳を取ると見えるものがあるんだなあと実感。うん、悪いことばかりではないではないか。

私の大人人生のサイクルは2000年に始まったということは自分では確信している。しかも分かりやすいことに、最初の企業勤務経験は2000年1月スタート。そこからこの3年サイクル、『12年ひとむかし』がそろそろ終わりに近づき、来年から次の3年サイクルが始まると考えると、今はジャンプ中の第4四半期。やばい、年次決算準備をしなければ。中長期戦略策定も発表するタイミング。

今サイクルに飛躍はあるのか。あるいは『尻もちイテテテテ、振り出しに戻る』の歳で終わるのか。そろそろ赤字決算の見通しを発表すべきか?

目下の目標は、とりあえずA+Sをほそぼそと継続しながら、2013年から『個として飛び出すグローバル』企画で記事を書けるように頭の整理や準備をすること。

でもなんせもうすぐ11月。気づいたら来年になってしまう。
急がば走れ。回っている余裕はなさそうなので年末までは走るしかないようだ。

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